芝居噺研究会@池袋演芸場 2
11月3日(文化の日)は、「芝居噺研究会」(10:00〜 ¥1000) へ。
四人の元気な二ツ目さんによる実験的な勉強会。
宵っ張りの朝寝坊の僕は、朝10時は早朝(世間の皆さんスイマセン)。
なんとか会場に間に合うと、すでにほぼ満席…。
ぽつぽつ空いてる席もパーソナルスペース化されていて入りづらいので、
一番後ろに用意されたパイプ椅子で拝聴することに…。
番組は、
「武助馬」 市童
「猫忠」 始
「七段目」 志ん吉
「一分茶番」 緑君
まず、四人が並んで歌舞伎の口上調で、順番に口上。
急遽「芝居噺の会らしく、 口上にしよう」となったらしい(笑)
(↑始さんのブログ情報)
口上、良かったと思う。
みんな照れ臭そうだったけど(笑)
芝居噺の「芝居」とは歌舞伎のことで、
この四人、全員歌舞伎が好きかと言えば、そうではなく、
本当に歌舞伎が好きなのは一番若い緑君さんだけ(笑)
志ん吉さん、市童さんはミュージカルや演劇が好きで、
始さんはいずれもこれから勉強していくとか(笑)
でも、さすが噺家さんで、お客さんから貰ったチケットで
勉強のために、「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」を観に行ったりしている。
おそらく今後、色々と成果が現れてくる、はず。
そして、「芝居噺」というと、
笑い少なめの濃厚な人情噺か怪談かと思っていたが、
ぜんぜん違った(笑)
役者の卵が馬の後ろ脚になってドタバタやったり、
化け猫が出て来たり、
芝居の真似をする若旦那と小僧さんだったり、
素人芝居で欠員が出て、代演の田舎者が騒動を起こしたり。
今回は、全編笑いが満載の噺ばかり。
市童さん、僕の聴いた中で、一番良かった。
お店の主人が妙にハマっている。
始さんの「猫忠」は二度目だけど、若い男衆の様子が、等身大でハマってて楽しい。
志ん吉さんは初めて聴いたけど、とても良かった。
四人の中では一段上にある落語という感じだった。(あくまでも僕の印象)
「七段目」は、趣味が合う者同士ってこうだよなぁと思わせる。
どっちかというとマニアタイプの僕は、若旦那に大いに共感(笑)
緑君さん、トリらしく、たっぷり楽しく聴かせてくれた。
「一分茶番」は先日はな平さんで前半とも言うべきショート版を聴いていたが、
「代演を頼まれた権助が舞台に上がる」後半もまた楽しい噺だった。
歯切れの良い語り口と、田舎者・権助のもったりした訛りのギャップが実に良い。
全員、マクラでも噺でも笑わせてくれました。
感謝!
そして次回も期待!
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