「いとこの会 vol.22」@ ITABASHI marqee(板橋)
さて。11月1日も楽しみだった会へ突入。
「いとこの会 vol.22」(開演19:00~ ¥1500)。
親(師匠)同士が兄弟関係にある
若手噺家さんによる会で、
「いとこの会」。
前回、小んぶ&緑君&花いち&市弥さんが出てて行きたかったのだけど、
開演時間に間に合いそうもなくて見送った会。
今回はメンバーが若干変わって、
柳家小んぶさん、鈴々舎八ゑ馬さん
柳家花いちさん、入船亭小辰さん。
会場が最寄り駅から近くてわかりやすいので、
方向音痴の僕としては助かりました(笑)
そして会場内は、身長180越の小んぶ&八ゑ馬コンビが窮屈そうじゃない
ゆったりスペース。
(他のお客さんを見たら)ドリンク&フード
アットホームな感じ。
客層は男女半々、ややご年配の方が多め。
番組は、
「高砂や」 小辰
「3分(創作)落語2席」
+「看板のピン」 八ゑ馬
「親子酒」 花いち
お仲入り
茶番(コント) 八ゑ馬&花いち
「粗忽長屋」 小んぶ
「高砂や」…
小辰さんはお初。謝楽祭の時に、
尾崎の「I LOVE YOU」を歌ってて、
歌が上手い好青年という
やはり声が良い。
(特にサ行がチョット「シャ行」になる
感じが良い……)
マクラは沖縄に行った時の話で、
もの凄くウケてた。
仲人を頼まれた八っつぁんが隠居に知恵を借りて
どうにか乗り切ろうとしたが失敗する滑稽噺。
小辰さん、きっちり。うまい。
緑君さんもそうだけど、
江戸弁が良いのか、とても爽快。
他の噺も聴きたくなる人だ。
「3分(創作)落語2席」+「看板のピン」…
八ゑ馬さんは二度目。
3分落語二席の内、
一席目は生でもラジオでも聴いた噺。
娯楽性に富んだ内容だし話術の見せ所も
二席目はオウム返しものでやはり面白いが、
個人的には一席目が好み。
この日、お客さんの多数決をとって
どっちかのネタを選び、
大会に臨むはずだったが、
「何の参考にもならなかった」と(笑)
「看板のピン」の関西弁バージョン
(八ゑ馬さんは関西人)は
初めて聴いたけど、最高に良かった。
くすぐりもさすがだけど、オウム返しの入り方が、
「そこからまた始めるんかい」と笑ってしまう。
以前「青菜」ショートバージョンも爆笑だったが
この人がスベるところが想像出来ない。
「親子酒」…
花いちさんの「親子酒」、初めて聴いた。
噺が始まった時は正直「え?」と
心配だったが(失礼!)、
(だって酔っぱらいドハマリの古今亭菊春師で初めて聴いた噺だったので(笑))
花いちさんの酔っ払い、
とてもとても良かった。
爺さん、婆さん、酔っぱらいという、
彼のイメージと結びつかない登場人物、
なりきってて落語の中で登場人物が
活き活きしてて楽しかった。
(ドリフぽい要素があるからか(笑))
意外だったし、大いに笑った。
爺さんが酒を呑む為に婆さんに
爺さんが婆さんに
「おまえ、あたしが長生きすると言うと
とかの老夫婦のやりとりも個人的に好きである。
老若男女楽しめる噺だと思う。
茶番(コント)…
お仲入りを挟んで、茶番。
スターウォーズのテーマ曲が流れて始まったので、
てっきりC-3POに見えなくもない八ゑ馬さんが
パロディでも演るのかと思ったけど、
全然違った(笑)
映画音楽学校という設定で、
花いちさんが講師。
(ピアニカギャグを炸裂させる)
八ゑ馬さんが(ツッコむ)生徒。
若い女性客を想定して作ったコント
全体的にウケてたし、笑った。ひと安心。
「粗忽長屋」…
そしてやりにくそうなトリの小んぶさん(笑)
マクラでぼやいて、
粗忽小咄を2、3やってから本編へ。
小んぶさんの「粗忽長屋」は二度目の拝聴。
一度目と微妙に違っていたところもあったが
この噺もこの人の味、
死んだ事に気づかずに帰ってきた熊さんが、
「死んだ心持ちがしねぇ」と、
「死んだ事ないのに死んだ心持ちが
わかるわけねぇだろ」
と八っつぁんが返すのが通常版だと思うが
この日の小んぶ八っつぁんは、
「(死んだ心持ちは)昼頃から
行き倒れ現場を仕切ってる男に対して、
八っつぁんが「おめぇが殺ったんだろ」と
一回言っておしまいくらいが、
通常版だと思うが、
この日の小んぶ八っつぁんは
サゲ前の熊さんが自分の遺体に「おれぇ~」と泣く場面はこの日も秀逸。
四人四色、みんな違うタイプなのに、
バランス良く、
全員面白かったなぁ。
余談
謝楽祭の時に、たまたま店番をしてた
小んぶ&花いちコンビからペヤングを
買ったのだけど、
ちょうど文楽師が不在で
(ちょうど謝楽祭行く時に
文楽師のサインの代わりにお二人の
サインを貰う事に。
どちらもそれぞれの個性が滲み出てますね。
花いちさんは朱色も使って、メッセージも添えて。
小んぶさんは達磨法師かな…。縁起が良いです。
二人とも、どうもありがとうございました!
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