「落語 一文字派 芸名一文字の意地 Vol.6」@神田連雀亭 26

10年以上前の映画ですが

「運命じゃない人」という日本映画、良かったです。

バラバラな事象がどんどん繋がっていく感じ、大好きです。

(ミステリ小説好きならわかると思いますが、伊坂作品の感じ)

関係ないですが、主演の中村靖日さん、誰かに似てると思ったら

柳家わさびさん…。

脳が落語に毒されています(笑)


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11月9日も落語づけ。

「落語 一文字派 芸名一文字の意地Vol.6」(19:00〜)へ。

これは、三遊亭司師、林家扇さん、古今亭始さんの三人会。

芸名が一文字というのは全国でも珍しいのだと、

以前、さんが言っていた。

「芸名が一文字」という、ややコンセプトが弱い(失礼!)

気もしていたのだけど、さんだし。

謝楽祭で一生懸命芋を剥いていた、紫好きの、

落語界の椎名林檎こと(のど自慢で唄っていた…)さんだし。

師は……えっっと……ナンにも予備知識が無かったです…。

番組は、


「宗論」 扇


「紋三郎稲荷」 司


お仲入り


鼎談


「猫忠」 始


この会は、去年真打になった師は仲トリに据え置きで、

二ツ目の二人が

交互で開口一番とトリを務めることになっているのだとか。

さんの高座を聴くのは初。

個人的には「宗論」と言えば花いちさん(笑)

さんのはだいぶ違っていた。

くすぐりが違うし、賛美歌も違うし、サゲも違った。

さんバージョンも楽しかった。

マクラでクリスマスデートを妄想してたのだけど、

そこで「童貞臭い妄想になっちゃう」と言っていて

お客さんがひいた感じになったが(笑)、

たぶん、ひいたというより違和感かも。

演者が男なら「童貞臭い」でいいと思うけど、

女の子なので「処女臭い」で良かったのではないか

という違和感(笑)

でも、それだと生々しいのかな。


それはさておき。

昇羊さんとか緑君さんとかにも(いや二十代男女全般か)、

共通の切り口があるなぁと思う。

たぶん自分もそうだったのだろうな。

そういう若さ特有の鋭さ、面白さがあるのだと感じる。



そしてそして、予備知識ゼロの師。最高だった。

見た目は演歌歌手か浪曲師か…とにかく渋い。

でもとても柔らかい語り口。

それでいてしっかり噺の面白みが伝わってくる。

癒されながら笑わせて貰っている感じ。


「紋三郎稲荷」という噺は、

武士がお稲荷様に間違えられてひと騒動…。

という滑稽噺で、初めて聴いたけど好きな噺になった。

酉の市で家賃より高い熊手を買ったというマクラも笑った。

師、とてもオススメの師匠です。

ぜひ何度も聴きたい噺家さんだ。



さんの「猫忠」は三度目だし、

先日の「芝居噺研究会」の記事でも触れたので何も言いますまい(笑)

というのも、さん、わりときっちり変わりなく演ってるので(笑)


トークコーナーは、

「今年はどんな年だったか? 来年はどんな年にしたいか?」

というテーマを一文字を書いて話す。

これがまた三人三色で面白かった。

特に、師は後輩を思いやる優しさが滲みでまくり。

まるで引率の先生と生徒代表の男女

みたいな感じだったな(笑)


この三人の良い雰囲気をもっと多くの人に

味わってもらいたい。

なかなかない調和の仕方だと思う。

落語と

連日、寄席、落語会、ホール落語に出かけて行きたいです。 その記録です。