「第八回 はじめてのよるのすけ〜好きな人だけ〜」@神田連雀亭 41
昨日、ある二ツ目のさんの勉強会に行ったのだけど、
その時に気にかかることが。
それは一番前に座っていたおじさま。
落語演ってるのに、ろくに見もせず、何やらメモ。
終始つまらなそうに。
たまにため息なんかついちゃって。
それだけならまだ、
凡人とは違う楽しみ方をされている可能性があるから別に良いのだけど、
演者さんが出てきても、一席終わっても、会がお開きになっても、
一度も拍手せず。
ま、強制ではないんだし、別に個人の勝手なのかもしれない。
でも、でもですよ。
そんなのが目に入るこっちは気分悪い。
(気にしないで集中できない僕自身に一番腹が立つが(笑))
会自体は盛り上がってたからいいけど。
初めて見ました、ああいうお客様。
何のために
楽しいのかな。
まぁ、拍手を忘れるほど、没頭し、聞き惚れていたという可能性も
ごくごくごくわずかにあるにはあるけれど…。
失礼しました。モヤモヤ晴らしはここまで(笑)
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3月21日は、これまた今の所毎月行けてる
「第八回 はじめてのよるのすけ〜好きなだけ〜」へ。
三遊亭好の助さんと古今亭始さんが
それぞれ好きな人をゲストに呼ぶ会です。
今回は、
好の助♡昇也
始♡ふう丈
笑点の若手大喜利でお馴染みの、春風亭昇也さんと
昨年(2016)5月に二ツ目になったばかりの
フレッシュな三遊亭ふう丈さん(円丈師のお弟子さん)。
芸歴も芸風も対照的な感じの二人といったところか。
番組は、
「花見の仇討」 好の助
新作「第2ボタン」 ふう丈
「 百年目」 昇也
お仲入り
奇術(アサダ二世モノマネ) ふう丈
「長屋の花見」 始
「花見の仇討」は好きな噺。
しかも好の助さんで聴けたらイイなと思っていたので嬉しい限り。
他人と変わった花見を実行する江戸っ子たちの噺。
それは、花見客の真ん中で仇討劇を繰り広げるというもの。
今で言うドッキリ大作戦。
仇役、仇討の兄弟、仲裁役の六部を決めて、いざ決行!
となるが、六部役が途中お節介なおじさんにつかまったり、
仇討を真に受けた二人連れの武士が現れたり。
ざっと登場人物が6人。
それを演じ分けて軽快に進めていく好の助さん。さすがです。
次に彼のこの噺を聴けるのは来年か。
真打になった後かもしれない。
ちなみに「六部」とは「六十六部」の略で行脚僧のことだそう。
ふう丈さんはお初。つかみどころがないけど、真面目な印象。
「この会に出たかった」と言うのもマジだろう(笑)
そんな人柄から炸裂したのは新作「第2ボタン」。
卒業シーズンにぴったりな淡い青春ストーリー。
女子高生が主人公で、
視力が異常に良い女子高生とか登場し、
友情あり親の愛情ありの楽しい落語だった。
昇也さん。この日のリクエストは、
持ち味である爆笑系のマクラ&噺を封印させられての「百年目」。
これがすごかった。
ざっくり内容を言うと、
「超堅い番頭が実はものすごい遊び人で、
それが主人にバレてしまう」と言う噺。
ちょっとやそっとじゃ演れない大ネタだろう。
番頭が小僧に小言を言う場面で、
他の演者3人を奉公人として登場させてディスったり(笑)
しっかり笑いもとりつつ、たっぷりきっちり。
圧巻だった。
聴き応え十分。聴けて得した気分。
で、昇也さんの圧巻落語との落差が激しい(笑)、
ふう丈さんのアサダ二世先生モノマネ&手品(笑)
本人から習った手品も披露する本人公認モノマネ。
「松子会」という
なな子さんが体調不良の時に代演し、
披露したと聞いていたので、気になっていた。
ここで見られてラッキー(笑)
一部のお客さんしかウケてなかったけど、
寄席でトリの師匠に弄られるのを
袖で待ってて乱入するとか、
完コピらしいです(笑)
僕も生アサダ先生は見たことがないので、
ぜひ寄席に確認しに行きたい(笑)
トリは始さんで「長屋の花見」。
二度目だし、一蔵さんのも聴いたばかり
これが落語(もちろん始さんも)の凄いところで、
その日はその日で楽しく聴く。
この日ならではのくすぐりを挟みつつ、
前回よりも心なしかテンポもよく、
おもしろく聴けた。
大家が用意した大根の新香と沢庵を、
「何の代用品か?」と長屋の連中が当てるくだりも実に楽しい。
比べるのは野暮だが、
一蔵さんのは「情」が浮き立ち、
大いに笑って楽しんだ。
この日は、開花宣言もあり、
「桜」が出てくる噺縛りになって、
おまけにアサダ二世先生まで登場して(笑)、
贅沢で乙な会でございました!
感謝!
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