小んぶにだっこ。@落語協会2階 15
3月7日は、柳家小んぶさんの勉強会へ。
この会は、第何回目なのか本人も曖昧になってるようですが、
第10回とか11回とかだと思われる(笑)
小んぶさんもすっかりおなじみ。
つまり贔屓の噺家さんということになるのかも。
落語会などに行き始めた
昨年(2016)6月から聴いた落語を数えてみたら(暇ですね…)
小んぶさんの落語は37席聴いていた。
これが多いのか少ないのかわからないけれど。
番組は、
「親子酒」
休憩
新作「21代目江戸っ子(仮)」
「死神」
マクラは近所に住んでるたこ平さんとのエピソード。
「先に酔っ払う作戦」とか、大いにウケた。
「親子酒」は、酒好きの親子が禁酒の約束をするも
、やっぱり飲んじゃうってだけの噺(笑)
それだけなのに、おかしみたっぷり。
あの手この手で酒にありつき、あとはグズグズぐでんぐでん。
「ちょっとだけ」がちょっとじゃ済まない感じがたまらなく、
好きな噺の一つ。
で、旦那がばあさん(奥さん)をおだてて酒にありつこうとする
印象があったのだが、小んぶさんのは違った。
子供のようにひたすら駄々をこねる感じ(笑)
時間調整のためか割と短めであっさりしたものだったが
大いに笑った。
休憩を挟んで、おなじみの(?)奇妙な新作(短め)へ。
この新作がまたイイ。
これまで、個人的に聴いたものは、
「名が体を表しすぎる」噺とか、
「幼馴染が「妖怪になりたい人間」だった」噺とか、
「電車嫌いの男が変な抵抗をする」噺とか、
「桃太郎」をベースにした「コインロッカー太郎」。
短くはあるけれどインパクトのある噺ばかりで楽しませてもらっている。
まるでお気に入りの作家の短編集を
語るような心持ちにさえなる噺ばかり。
今回は、「もしも21代目江戸っ子が見た目と話し方が外国人だったら…」
という噺。
気持ちは生粋の江戸っ子だが、見た目と話し方が西洋人。
そういう設定(笑)
で、「三方一両損」をパロって財布を拾ったりする。
終始爆笑した。
それにしても、小んぶさんの新作を再び聴く機会はあるのだろうか?(笑)
本人が創作に照れているようだから、
この会以外では聴けないかもしれない。
また聴きたい新作ばかりだけれど。
そしてたっぷり「死神」。
小んぶさんが「死神」を演るとは正直驚いた。
これまた勝手なイメージを作っていたから驚いたわけだけど。
なんだろ。
かっちり物語が出来てるような噺がハマらないような気がするのか。
で、実際はそんなことはなく、楽しく聴いた。
小んぶさんの(主人公)八五郎、無邪気ですっとぼけている。
枕元に死神が座っている病人=間も無く亡くなる病人(大店の主人)を、
「三ヶ月持たせてくれたら大金を払う」と言われて、
「無理だけどお金は欲しい→何もせずに大金を貰おうとする」
そのすっとぼ方に独特のおかしさがあって笑った。
死神の容姿の描写が細かいことも印象に残った。
麻縄を帯び代わりにしたボロ布をまとった
骨と皮だけの気味悪い老人が鮮明に浮かぶ。
大きな図体の八五郎がバタッと倒れこむ迫力のサゲ。
三席、大変楽しんだ。
感謝!
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