鈴本早朝寄席@上野鈴本演芸場 3

3月12日(日)は、毎週日曜日(10:00~11:30、木戸銭500円)開催されている、

(落語協会の?)二ツ目の若手が出演する早朝寄席へ初参戦。


学生の頃は朝は大丈夫な方でしたが、

社会人になって出社時間が遅い会社に入ってからはもうだめ。

完全に夜型人間…。

世間の皆さんには大変申し訳ないのですが、

個人的に朝10時はまさに早朝(笑)


でも、やはり自分が好きな噺家さんが顔付けされてる時は

なるべく行かねば!と奮起。

(「なるべく」と言うあたり自分にユルいですが(汗))


で、今回は、柳家ほたる権太楼師のお弟子)さん、

古今亭志ん松さん、春風亭朝之助さん、柳家緑君さんの四人。


番組は、


「鈴ヶ森」 ほたる


「松曳き」 志ん松


「壺算」 朝之助


「死神」 緑君



ほたるさん、初。

師匠と一緒の時に、対応の良くない駅員を

師匠を上回る勢いで怒ったエピソードに爆笑。

泥棒小噺から「鈴ヶ森」へ。

泥棒の親分子分の噺がマクラとなんとなくリンクしてて面白さが増す。

声、テンポ、テンションなど好きな感じで大いに笑った。

ネット情報だと猫好きぽい人だし、

好きな噺家さんがまた一人増えた。


志ん松さん。彼のマクラ、面白くて好きなのだが、今回はなくて残念。

「松曳き」はとても好きな噺。

彼で聴くのは二度目で、彼の「松曳き」も好きなので嬉しく聴いた。


手っ取り早く言うと、殿様と家来が粗忽者で、すったもんだする噺。

(先日、花いちさんの会に、ピアノ芸人のまとばゆうさんがゲストで来てて、

名作映画を手っ取り早く紹介するネタをやっていたので、ちょっと影響された(笑))


で、特に好きなのが、

殿様の前で、職人がめちゃくちゃな尊敬語(謙譲語?)で話す場面と、

家来が、国元から届いた手紙を開けて読む場面。


志ん松さんの飄々とした感じと独特の口調がなんともイイ。


朝之助さんの「壺算」は初めて聴く。

この人はあまりマクラは得意じゃないと以前言っていた。

今回もマクラなくスッと噺へ。

だが、出てきて話し始めるまでの様子の良いこと!

寄席映え(そんな言葉あるのかわからないが)しまくりで、

目が釘付けになるビジュアル。すごいな。

で、肝心の落語もとても面白かった。


「すしざんまいの店員のように」威勢は良いが優しい店主と、

江戸っ子の兄貴分の留さんとのやりとりが実に楽しい。


彼の落語はまだ5席しか聴いてないが、

個人的に今回が一番良かった。大いに笑った。


人柄、落語、両方好きな人なんだけれどあまり聴けていない。

これからはもっと聴いていきたい噺家さんである。


緑君さん。「待ってました!」の声がかかる。

僕もこの日は彼目当てみたいなところがあったので、

トリで何の噺を演るのかとても楽しみに。


演目は「死神」。


以前鈴本に来た時に菊之丞師が主任で、

トリで「死神」を演っていたのとオーバーラップ。


緑君さんの「死神」は、

ネタおろしの時のスタンダードなものと「おちゃめ版」とを

聴いていたのでどっちなのか、はたまた違うものなのかと、聴く。


で、おちゃめ版だった(笑)


このおちゃめ版、個人的には大変気に入っている。


とにかく死神がおちゃめ(笑)


サゲ間際の絶妙な間と表情が特に好き。


決して悪ふざけではない、おちゃめな「死神」。

おちゃめが故に怖さも増す。

「デスノート」世代は特にハマるはず。


実はこの「死神」は賛否両論あるそうだ。

にわか落語ファンの僕にはどっちが良いとは言えないが、


賛否両論あると言うことは確実に良いこと。
なんとも思われないより良いのである。


ま、あまり鯱張らないで、

その時のお客さんに合わせて使い分けてもイイわけだし(笑)


四人とも大いにウケていた早朝。

僕もとても笑った。感謝!



落語と

連日、寄席、落語会、ホール落語に出かけて行きたいです。 その記録です。