赤坂倶楽部”第6回 始アウェー”@赤坂会館(6F稽古場)

2月3日は、古今亭始さんの独演会へ。

初めて訪れる赤坂会館。

広々とした和室に高座が作られた、とてもゆったりした会場。

どうして「アウェー」かと言えば、さんは「連雀亭の人」だからだそうで(笑)

しかし!

連雀亭で毎月行われてる、

おそらく彼の軸となっている勉強会「レンベン」では、高座は二席。

ここでは、三席(笑)

僕が行ってるさんの会の中でここが一番たっぷり聴けるので、

重宝する会になりそう。


番組は、

「道灌」 前座・柳亭市坊市馬師のお弟子さん)


「野ざらし」


「転宅」


お仲入り(豆&手ぬぐいまき)


「三方一両損」(ネタだし)


市坊さんの「道灌」は大変耳心地(?)が良く、

前座さんとは思えない語り口。

落研出身だろうか。

隠居に教わったことを得意げに披露しようとする八五郎に、

提灯を借りに来た男が淡白に突っ込む「なんだよそれ」

個人的にツボった(笑)


ただ、「道灌」と言えば、個人的にはん治門下の小はださん(笑)

彼の初々しくてまっすぐで朴訥な「道灌」が懐かしい(笑)

というか恋しい(笑)


そしてさんの三席の感想。

「野ざらし」は、若い女の髑髏を釣って

自分も良い幽霊のかみさんをもらおうとする男の滑稽噺。

「落語心中」で有名になった噺かも。

髑髏が出て来ても、陽気な男のとことん陽気な噺。

さん、テンション高いわ、動きは激しいわ、可笑しみたっぷりだわで、

まさに真骨頂。


「転宅」は先日のレンベンでも聴いたが、

泥棒を手玉にとって騙すお妾さんがドハマり。

本当に、さんのこういう噺、好き。


「三方一両損」は、何人かの若手さんのを聴いてるし、

さんのも今回が二度目の拝聴。

それぞれがそれぞれの味を出しているのだけど、

最近では、立川こはるさんのがお気に入り。


さんのは、こはるさんのとは違う型(オーソドックスなのか?)の

「三方一両損」。

さんの江戸っ子はどこかコミカルで味がある。

ふんわりとした雰囲気の二人の大家、かっちり生真面目な大岡越前、

と、どこかホッとするような登場人物たちも良い。


三席とも十分楽しませてもらった。


そしてこの日は2月3日、節分。

寄席では豆&手ぬぐいまきがあるそうで、

先日の好の助さんもそうだったけど、さんも好意でこの会でもまいてくれた。

そんでもって、この日はいつもよりお客さんが少なめだったおかげで

さんには悪いが笑)、

手ぬぐいが一人あたり2、3枚もらえるというお得さ(笑)

しかも、手ぬぐいの中に、この日の特典として、

「赤坂倶楽部の会どれでも使える無料チケット」が2枚あり、

その内1枚ゲットしてしまうという…。

本当に常連のお客様に申し訳ないのだけど、

譲ることもせず、ありがたくいただきました…。。。


さん、そして会の関係者の方々に感謝!





余談
3/10まで、大須演芸場に出ていたさん。
お疲れ様でした。大須演芸場でもいつか聴いてみたいものです。

志ん輔師も一緒に出てたようで、お二人のブログを拝見して楽しみました。

大須演芸場と言えば、さんの大師匠志ん朝師と縁深いところだと、
何かで読んだことがあります。

志ん輔師がさりげなく思い出を書かれているブログ記事にぐっときました。

落語と

連日、寄席、落語会、ホール落語に出かけて行きたいです。 その記録です。