第26回 古今亭始 連雀勉強会@神田連雀亭38
1月26日は、
先日、第27回目にも行ってきたばかりの始さんの勉強会へ。
この会は、始さんはもちろん、前座さんとゲストも楽しみな会。
それにしても始さんは一番最初に聴いた時から
確実に面白くなってる(断言!って上から目線すんません!)。
楽しい高座なのは間違い無いのだが、
個人的には、なんていうか、ほっこりというのか、
癒し効果もあったりする噺家さんの一人です。
番組は、
「金明竹」(骨皮つき) 前座・駒六
「元犬」 始
「三方一両損」 ゲスト・こはる
お仲入り
「転宅」(ネタおろし) 始
駒六さんは馬生一門の六番弟子。
(ちなみに一番弟子の馬治師は二度、
四番弟子の馬久さんは確か三度、高座を聴いてるが、どれも楽しませてもらった。
調べたら他のお弟子さんたちも錚々たるメンツ。この一門も要チェックである。)
で、駒六さん、不思議な魅力の持ち主。落研出身かどうか不明だけど、
小慣れた感じはないのだけど、聴きやすく面白い。
与太郎が特にハマっている(笑)
人気の前座さんだというし、今後も楽しみである。
「元犬」は三三師のを二度聴いてるせいか、
無意識に、三三師の「元犬」が基準に(笑)
(お笑いで言うてんどんが沢山あって、サゲに一工夫ある)
始さんのはスタンダードな型だと思われる「元犬」。
人間になりたてのシロは完全にボケ役で、
世話する旦那はツッコミ役。
一人二役なので、状況説明しながらツッコむカタチなのだけど、
実に楽しい。
奉公人を探してる隠居さん、「自然と変わってる人」が条件でシロが抜擢される。
が、変わり者すぎて、隠居さんタジタジと言う感じの演出に(笑)
ゲストの立川こはるさんの「三方一両損」、
発声や言い立てが抜群。
それぞれの人物の演じ分けもうまいし、
拾った財布を届けにいった金太郎が殴られる時の「間」も秀逸。
オーソドックスなくすぐりなんだけど、
ちょっと野暮ったいなと思っていた部分が削がれていて、
テンポの良さに繋がってるな、なんて思ったり。
とにかく、絶品でした!
こはるさんの落語を定期的にどこかで聴きたい。
そして、始さん、ネタおろしの「転宅」。
このブログではなんども言ってるのでしつこくて申し訳ないのですが、
始さんは、男を手玉にとる感じの女の役がなぜかハマる(笑)
「辰巳の辻占」の茶店の女、
「お見立て」の花魁
どちらもドハマリ。
だから、この泥棒にいっぱい食わせるお妾さんの役なんてもうバッチリ。
間抜けですけべな泥棒もハマってるけど、
やはりお妾さんが秀でてる。
ひたすら面白かった。
それにしてもこの噺、
噺の中の泥棒と同じで
落語を聴いてるお客も「二階建て家屋」だと思わされ、後から
「平家だったんかい!」となる。
これも落語の妙だなぁと思ったり。
前座の駒六さん、ゲストのこはるさん、そして始さん
たっぷり楽しませていただきました!感謝!
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