第六回 はじめてのよるのすけ〜好きな人だけ〜@神田連雀亭36
1月11日は、
このブログではお馴染みの二人、
三遊亭好の助さんと古今亭始さんの二人会へ。
これも毎月楽しみにしている会の一つです。
二人がそれぞれ好きな人をゲストに呼んで、各々一席ずつ。
今回の好きな人は、
好の助さん→三遊亭らっ好さん(好の助さんの兄弟子にあたる好太郎師の弟子)
始さん→柳家花いちさん
好の助さん、そんなに好きでもないけど、他の候補がダメだったから呼んだのだとか(笑)
始さんは、先日の漫談チャンピオン決定戦後、一緒に飲んだついでに出演依頼したのだとか(笑)
二人ともゲスト選びが雑に……(笑)
でも、らっ好さんは亀戸梅屋敷で拝聴してとても好印象だった人だし、
花いちさんは完全にお目当さんだし、今回も
「好きな人の好きな人」は「私の好きな人」状態(笑)
番組は、
「辰巳の辻占」 好の助
「ママチャリきょうこ」 花いち
お仲入り
「金明竹」 らっ好
「だくだく」 始
「辰巳の辻占」は、ひと月前だったか、
レンベンで始さんのを聴いたのを覚えていたので、自ずと比べてしまう。
好の助さんので突出してると思ったのは、脇役だけど、
主人公の男にアドバイスをする叔父さん。
この叔父さんが自然というのか、とても良かった。
初期の「男はつらいよ」の叔父さん役の森川信を
彷彿させると言ったら言い過ぎか。
あと、マクラがめちゃくちゃ面白かった。噺に関連しているのだけど、
正月早々、別れ話をしてるカップルのエピソード(笑)
サゲも一工夫あり、とても楽しめた。
花いちさんの「ママチャリきょうこ」、ちゃんと聴いたの初です。
遠足に遅刻しそうな子供を、
ママチャリをめっちゃ早く漕ぐきょうこさんが送るという噺。
座布団上で七転八倒(笑)
遠足のバスに間に合って、きょうこさんが「グッドラック」と決め台詞を吐いたところで
サゲかと思いきや(実際お客さんの何人かは拍手しそうになってた(笑))、
その後、やや蛇足感を醸しつつ、
きょうこさん家の人情話になるというところが、
なんというか、花いちさんらしいかもしれない。
らっ好さんの骨皮ありの「金明竹」も良かった。古典を古典らしく堂々と演っていて、
とても楽しめた。
が、その前の、プライベートでの酒でのしくじり話が強烈すぎて、
噺の印象が薄れちゃったよー(笑)
始さんの「だくだく」もとても良かった。
この噺も色んな若手さんで聴いたけど、
花いちさんの格闘シーンも良いし、竹千代さんの改作ぽいのも良かったし、
朝之助さんの、部屋に描く絵がたくさんあるのも楽しかった。
始さんのは噺の筋自体はオーソドックスなものだと思われるけど、
何と言っても、始さんのリアクションが特筆。
「リアクションだくだく」と言ってもいい(笑)
特に、槍で刺したつもりの八っつぁん、
その後、泥棒が刺されたリアクションをとるのだが、
この時の絶妙の間たるや。
お客さんもここで爆笑してた。
サゲ直前の、あのリアクションの間は一見の価値あり。
またぜひアレを堪能したい。
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