小んぶにだっこ。@落語協会2階 12

1月9日。

まだまだ正月気分。そして私の誕生日でした。

いつからでしょう、誕生日が嬉しくなくなったのは。


それはさておき、噺家さんたちは

「20日まではお正月でそれ以降はお正月じゃなくなる」

みたいなことを聞きましたが本当かな。


ということで、まだお正月の9日、

柳家小んぶさんの会へ。


ここのところちょっと、「らしくないなぁ」と

個人的に感じていたのですが、

(って言えちゃうほど聴いてませんが…)

この会ではそんなことはなかった。

なんの違和感なく大いに笑った。


「寝床」


休憩


新作「コインロッカー太郎(仮)」

「禁酒番屋」



「寝床」は、「下手の横好きで義太夫に凝っている旦那」と、

その義太夫をどうにか聞かないで済ませようとする、

「長屋の連中と奉公人たち」の攻防戦が面白い滑稽噺。


小んぶさんのこれが凄かった。


なんと言っても

「今日は絶好調」アピールする

旦那のキャラが強烈(笑)

その他のキャラのセリフややり取りも

くすぐりがてんこ盛り。

通常、豆腐屋の欠席する理由の中に、

がんもどきの作り方を事細かに説明する場面があるのだけど、

それがなく、代わりに銀杏や

せんべいの説明したり、

旦那と番頭とのやりとりで

「でしょうけれども」という言葉を

巧みに使ったりして笑わせてくれた。


今回の新作も小んぶワールド炸裂なのだが、

行けなかった前回の新作の方が、本人的には出来が良かったらしい。

またどこかで演って欲しいものだ。

「実録 桃太郎」という話を息子に聞かせる父親の噺で、

初天神ぽい親子関係。

実録なので、桃太郎は桃から産まれず、

コインロッカーに捨てられてた赤ちゃんという設定…。

(ここでちょっと村上龍の「コインロッカーベイビーズ」を思い出しちゃう…)


かいつまんで言うと、

リアルと幻想の狭間で繰り広げられる最高にクールな桃太郎(笑)


最後の「禁酒番屋」も笑った。

誰のとも違う。

やや急ぎ足だったが、番屋の侍の酔い方、

そして(メタ的というのか)噺の次元の外から

ツッコむような言い回しがとても効果的で、

それがまた小んぶさん独特のおかしみになっているなと感じた。

大いに笑った。

感謝。





余談

先月末、なんと小んぶさん、

地上波のテレビに初出演を

果たしたのだとか!

おめでとう!(なのかな)

1月29日の「Mr.サンデー」という

宮根さんの番組の中の1コーナーで

ストーリーテラーのような(「世にも奇妙な物語」のタモさん的な)役割で出てました!

なかなかインパクトあった(笑)


でも、オンエアの前日の収録で、

本人は観てないのだとか。

あ、でも小んぶさん、

テレビがないんだから、

もともと観られない。

落語と

連日、寄席、落語会、ホール落語に出かけて行きたいです。 その記録です。