第16回小太郎・小んぶ二人会@神田連雀亭34
ちょうどひと月前、12月30日は2016年の落語会納め。
不惑の年になったら果たそうと思っていた寄席デビューを、
一年半遅れはしたけれど、2016年6月に神田連雀亭で果たしてから約半年。
2016年上半期は本厄感たっぷりで、大げさじゃなく、
この世から「笑い」が消えたような生活を送っていました。
毎日が真っ暗闇という心境でした。
やや光が差してきてひとまず生活が少し落ち着いたあたりで
思い立って(行きやすそうな)連雀亭に突撃したところ
大ハマりして今に至っているわけです。
「落語があってよかった。連雀亭があってよかった」と
心底思っています。
2016年、多くの方に支えられてやっていましたが、
落語にも救われた年でした。
そして、さん喬師の8番弟子9番弟子コンビ
小太郎・小んぶの二人にもたくさん楽しませてもらいました。
幸せを噛みしめるように小川町まで行きました。
番組は、
トーク
「猫と金魚」小んぶ
「甲府ぃ」小太郎
お仲入り
「かつぎや」小太郎
「火事息子」小んぶ
「猫と金魚」は、漫画「のらくろ」の作者が原作の噺だとか。
小んぶさんの世界観は、漫画は漫画でもガロのよう(笑)
登場する番頭と、腕っ節が強そうな鳶頭・トラとそのカミさん。
この三人の描写がこぞって気持ち悪い(笑)
ある意味、出汁濃いめの小んぶワールド(笑)
「火事息子」は、「井戸の茶碗」以来の人情噺。
小んぶさん、きっぷの良い江戸っ子がうまいので、
臥煙の息子がハマってる。
高所恐怖症の番頭のくだりは、
小太郎さんとはまた違ったくすぐりで楽しい。
(母親は、二人とも、聴いてて吉行和子が浮かぶのだけど(笑))
小太郎さんは二席とも縁起が良い噺。
「甲府ぃ」は、江戸に出てきた田舎者が、ひどい目にあった後で、
持ち前の真面目さも相まって、幸せに暮らす噺。
これは「とうとう独り」で聴いて以来、小太郎さんので好きな噺の一つ。
「かつぎや(七福神)」は題名から縁起良い(笑)
縁起を担ぐ旦那を前に、
わざとらしく縁起の良いことを言う奉公人、
縁起の悪いことを言いまくる権助、
そして、対照的な宝船売りの二人。
1月2日の晩に枕の下に宝船の絵を入れて寝ると
良い初夢が見られるとされていたそうで、
その宝船の絵を売って歩くのが、宝船売り。
またサゲがうまく出来ててストンと落ちて気持ち良い。
縁起の良いことを立て続けに言う宝船売り、
それに喜ぶ旦那の様子
この場面、小太郎さんの味が滲み出てて特に好き。
前回は、近くの手羽先が有名なお店で、
お客さんとお二人とで打ち上げがあったから、
今回も忘年会ということであるかと思ったけど、なかった(笑)
噺家さんって、大晦日と元日、とても大変そうだ。
何はともあれ、
2016年に出会った噺家さん達に感謝しきり。
そして2017年もよろぴく(ってもうひと月経っちゃってますが)!
これから出会う噺家さん達にもよろぴく!
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