第25回 古今亭始 連雀勉強会@神田連雀亭33
12月25日、午前中は、閑静な住宅街で行われていた、
地元の噺家さん三人による地元密着型の会へ。
これは宣伝とかされてない会なのであえて伏せさせて頂きます。
ご好意でその会に行く機会を頂き、行ってきましたが、
おばあちゃまおじいちゃま達が、
「饅頭怖い」「時そば」「芝浜」という ド古典を聴いて大喜び
しているとても素敵な会でした。
そして三人の若手噺家さん達がこぞって味があって上手かった。
本当にそう思いました。感謝!
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そしてその日の夜は、始さんの勉強会へ。
番組は、
「権助魚」 前座・橘家門朗
「ふぐ鍋」 古今亭始
「胴乱の幸助」 鈴々舎八ゑ馬
お仲入り
「尻餅」 古今亭始
この会の前座さんは、
昨年9月下席から新前座となった小はださんから、
駒六さんにバトンタッチして、準レギュラー化したようだったが、
この日は、三代目橘家文蔵師の弟子・門朗さん。
上野鈴本での「新版 三人集」で「雑俳」を聴いた時は
とにかく威勢が良い前座さんという印象だったが、
今回は、とぼけた味わいもありつつ爽やかに。
この噺は、「時間を省略する」落語の手法を逆手にとったところが
一つの笑いのポイントになっていて、好きな噺。
天歌さんのを聴いてとても面白かったのでまた聴きたかった。
天歌さんのとはやや笑いの重心が違っていたが、
大変楽しめた。
「ふぐ鍋」は初めて聴く噺だった。
まだふぐの毒に当たる可能性が高い時代の噺で、
幇間と旦那がふぐ鍋を前に牽制し合う様子が
始さんにハマっていておかしみたっぷり。
乞食に毒味させるヒドい展開だが、最後は……。
八ゑ馬さんは、花いちさんとも一緒になる事が多いからか
(ってそれじゃ失礼ですね…スイマセン(汗)、何度か聴いている。
上方の人で、本当にこの人はスベり知らずではないかと思う。
「胴乱の幸助」も凄かった。
噺は、
「揉め事を収める事が好きな幸助さんを見かけた
酒好きの二人が一計を案じるが…」というもので、
連続テレビ小説「ちりとてちん」を観てた人ならピンとくる、
鯖焼きの、あの人のモデル(笑)
八ゑ馬さん、ボリューム満点だったし、爆笑しまくり。
そして始さん、ネタ出しの「尻餅」。
近所に見栄を張るために、旦那が餅屋のふりをして、
女房の尻をを餅に見立ててぺったん…(笑)
というなんともバカバカしい噺。
「女房の尻」が活躍(?)する噺と言えば
「目薬」というこれまたバカバカしい噺が思い浮かぶが、
双方、バカバカしいながら、
どこかエロちっくに感じるのは僕だけか(笑)
とにかく、始さんの女役は妙にハマるので、
今回も夫婦の掛け合いが、ある意味生々しく、
エロ面白かった。
(こんな事書いていいのかな。逆評価だったら申し訳ない!)
(いつか行きたい、「ふぐ」ではなく、あんこう鍋のお店。連雀亭付近にて。)
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