「花いちの観笑地帯vol.21」@新宿ノマドカフェ「BASE POINT」3F 5

今、広瀬和生さんの「「落語家」という生き方」という本を読んでます。

三三師、一之輔師、白酒師、兼好師、白鳥師という人気若手真打ち五人のインタビュー集。

この五人の中でまだ聴いてないのは、

白酒師(弟子のはまぐりさんを先に聴いたけど…)、

兼好師(弟子のけん玉さんを先に聴いたけど…)、

白鳥師(弟子のあおもりさん…はまだ聴いてない)、

と半数以上だし、

三三師も一之輔師も含めて、

現在の落語界の旨味をまだまだ味わえてないなと痛感させられる反面、

知らないことが沢山あって、それだけ知っていく楽しさがある事がわかった。


素人目線の印象も大事だと思うし。

このブログでは遠慮なくこれからも書いていきたい(笑)

まぁ今は好きな人を聴いて、おいおい人気の師匠達も

聴いていきたい。


で、この本、それぞれの師匠達のキャラが魅力的なインタビュー集だけど、

知識豊富な広瀬氏だからか、色々と勉強になる。

例えば、

古典の人情噺「ねずみ」は、三代目桂三木助師が

浪曲から落語に直した噺だと知れたし、

ブログで安易に(主に落語の内容について)贔屓の噺家さんのオリジナル性を

語ると間違っている可能性が高いことも指摘されている(笑)

気をつけたい(笑)


勉強してどうするのだと自問自答するが、

性格上、ハマったものを掘り下げたくなってしまうから仕方がない。


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さて。12月15日は、今のところ毎月通えている、花いちさんの新作ネタ下ろしの会へ。

通っているせいと、スタッフの方やお客さんの雰囲気が良いせいとで、

行くと妙な安心感が(笑)


番組は、

「真田小僧」 古今亭志ん松
新作「雑念(仮)」 柳家花いち


休憩


「浜野矩随」 柳家花いち


今回のゲストは、元プチトキワ荘状態だった志ん松さん。

志ん松さんは何席か聴いてるのだが、

中でも一番好きなのは「洒落番頭(庭蟹)」だった。

しかし!今回めちゃくちゃレベルアップしてました!

上から目線で申し訳ないけど、すごく上手かったです。

くすぐりも軽妙だし、一度もつっかえずにテンポ良く進んだし、

とても面白かった。

若手さんは日々どんどん上達していくんだなぁと改めて感心しました。


花いちさんの新作は、もう花いち色でまくり(笑)

座禅に来ている主人公の男が和尚に何度も喝を入れられる。

そして隣にいる座禅マスターのような社長は実は……。

これは内容も面白かったけど、構成が秀逸。

座禅中に回想シーンが差し挟まれる構成が良かったが、

本人的には手直しをしたくなった様子。

次回、聴けるのがまた楽しみである。


そしてトリの「浜野矩随」。冬の人情噺。

「子別れ」、「徂徠豆腐」に続き、これまた人情噺(冬)。

人情噺に積極的にチャレンジしているのかもしれない。

贔屓目かもしれないが、いや絶対贔屓目だが、

花いちさんの人情噺、全然悪くない。

こういう感じで人情噺が出来る噺家さんは希有ではなかろうか。

まだ客としての経験値が低くて根拠薄いが、そんな予感がする。

これからもどんどん演っていってほしい。




この後、花いち「芝浜」を12月中に4度聴く事になるんだけども(笑)





yodan

今日は誕生日。

「小んぶにだっこ。」へ。

たいへんよく笑わせて頂きました。

最高の誕生日になりました。

落語と

連日、寄席、落語会、ホール落語に出かけて行きたいです。 その記録です。