きゃたぴら寄席@神田連雀亭31

12月11日、日曜日の午後は連雀亭へ。


日曜日の昼間はわりと連雀亭に行きたくなる(笑)

そんで、お客さんの少なさに驚くとともにがっかり。

この日も良い顔付けなのにたったの5人…。

面白いのに、非常にもったいないと思うが、

他でも色々と会が多い日だから仕方が無い。


個人的にはとても楽しめたのでよいのだけど。


番組は、

「金明竹」(名古屋弁) 立川三四楼
新作「河童祭りの由来」 春風亭昇羊
「片棒」 立川らく次
「素人義太夫」 金原亭馬久


名古屋出身の三四楼さんのご当地(?)「金明竹」、面白かった。

マクラで名古屋のことをふるのもわかりやすい。

くすぐりはオリジナルなのか聴いた事のないものばかりで

これまた楽しめた。

関係ないけど、お人柄が良さそうな噺家さんだったな。


昇羊さんの新作は、田舎の村の祭りという世界観に

およそ似つかわしくないモンスターペアレント的な要素を

ぶち込んだ意欲作。

疑古典で、調子良く進んで行くのだけど、転調して

不思議な味わいが残る。

まだ若いのにこういうのを創れちゃうのだから末恐ろしい。


らく次さんは爽快な語り口で、実にいなせ。

「片棒」は、ケチな父親の跡取り選びの噺で、三兄弟が登場するのだが、

その三人の演じ分けが重要だと言われる。

らく次さんのは、若旦那風、遊び人風、堅物風と

きっちりわけられていて、見ていてしっくり。

全体的に(決して説明的ではなく)

一つ一つの描写が丁寧でわかりやすいので、

大変面白かった。またぜひ聴きたい。


馬久さんの「素人義太夫」は二度目の拝聴。

(確かさんのレンベンのゲストの時が一度目)

まだ若いはずなのに、相変わらず名人のような佇まいと語り口(笑)

この人も今後どんどん面白くなる噺家さんだと思う。

ひっそりと追っかけてみたい(笑)


最初の二人はマクラ多め、後の二人はすっと噺へ。

「きゃたぴら〜」の構成上なのかな。

らく次さんが、ケチな主が鰻の匂いで飯を食う有名な小咄をしたのだけど、

「ん?中国産か?」というくすぐりがツボった(笑)

馬久さんのマクラなしはどうやら一門ならではぽい。


全員、とても面白かった。

だから、本当にもっとお客さんに聴いて欲しい。

独演会や二人会にはもっとお客さん来てるのかもしれないけれど。