らくごあそびVol.15 ~王様のプリフィクス寄席~ @お江戸両国亭3
11月19日は久々のお江戸両国亭。
細かいことだが前回の新作派同様、開演までのBGMが昭和歌謡。
しっぽり感(スナック感?)を出したいのかな(笑)
この会は、笑福亭べ瓶さん、春風亭昇也さん、柳家花いちさんの、
ちょっと変わった企画の三人会。
この会の模様は主催者さんのブログに画像付きで事細かに
レポートされているので、そちらを観て頂けると、
体感できるはずです。(→こちら)
なので、今回は、(いつもそうだけど)個人的な感想を少し書くだけに
とどめます。
番組は、
「狸釜」 林家あんこ
色物 (人間ポット) 花いち
「胴斬り」 昇也
仲入り
「徂徠豆腐」 花いち
反省会トーク・手締め(関西版)
オープニングから楽しい限り。三人は同級生ということで、独特のゆるさが。
王様に決まった昇也さんが子供のように喜ぶ姿にウケた。
そして共感できる(笑)
これによって今回の番組が決められた。
前座・あんこさんを聴くのは今回で二席目。可愛い狸の噺が一段と可愛くなってる。
べ瓶さんは短い時間で、創作。
ポール・マッカートニーがコンサートして温泉に行く噺に(笑)
ビートルズの歌が何気に上手くて芸達者ぶりを披露。
噺は楽しくとてもウケた。
三つのお題の内、ひとつが入らず残念(笑)
花いちさんの人間ポットは自主規制(笑)
(知りたい方は先ほどの主催者さんブログで観れますが
…お食事中はオススメしません(笑))
そんな後に高座に上がる昇也さん。実にやりにくそう(笑)
古今亭文菊さんのエピソードと、師匠・昇太さんとの北海道エピソードをマクラに
奇妙奇天烈な噺「胴斬り」へ。
昇也さんの高座を聴くのは二席目。
前回の三笑亭笑三師の面白紹介に続き、
今回の文菊さんにもとても興味が湧いた。
この人の人物評、いい。
「胴斬り」は、辻斬りにあった町人が死なずに、
上半身と下半身に別れて日常を送るとんでも噺だ。
下半身がしゃべる描写が可愛くておかしい。
(肛門から声が出てるらしい(笑))
そして、サゲ。サービス精神旺盛な人なのか、
この場がそうさせたのか、
普通のサゲをやった後、もう一つの下ネタサゲを(笑)
べ瓶&昇也さんの漫才は即興の割に完成度が高かった。
さすが二人とも漫才経験者だなと感心しながら大いに笑った。
トリの花いちさん。漫才に一切触れずにマイペースな高座。
彼らしい(笑)
以前「円歌杯 漫談チャンピオン決定戦」の動画で観て、衝撃を受けた、
個人的に彼に注目したきっかけの、おばあちゃんの話などをマクラに。
心温まる人情噺「徂徠豆腐」をしっかり。
この会は、花いちさん目当てだったが、
昇也さんは安定の面白さだし、
初見のべ瓶さんの関西ノリは嫌いじゃないので、
大満足。
あんこさんの狸もとても可愛かったし。
(…言い過ぎると気持ち悪いですよね)
前日の硬派な三人集の会とは真逆のノリ。
でもそのセレクションの落差を自画自賛したい(笑)
とにかく爆笑したい人にはオススメの会。
(反省会トークでも言っていたが)べ瓶さんのまともな落語(?)を
聴けなかったな、と思いきや、
後日すぐ別の会で聴けることに。
縁がある時は同じ噺家さんと縁があるのも落語会の醍醐味かも。
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