西新宿ぶら〜り寄席 柳家緑君ひとり会1@ミュージック・テイト西新宿店3
最近めっきり寒くなって夜の外出が億劫になりがちですが、
そんなことではいけないと鼓舞して落語会へ出かけて行きます。
11月15日は、柳家緑君さんの独演会へ。
彼の高座はちょこちょこと拝聴してて、
どんどん良いなぁと思うにいたり、
いつか独演会に行かねばと思っていたので、
平成生まれ初の噺家さんだから、
若いのなんの(笑)
同年代の中では割とじじむさいキャラかもしれないけど、
漲る若さは隠せない。
気力体力ともに充実、
二十代特有の自信と鋭敏さが放出しまくり。
だから、彼の高座を聴き終ると元気になる。
番組は、
天狗裁き
死神
お仲入り
文七元結
どうですかこのラインアップ。
「天狗裁き」は、夢を見ていない(覚えていない?)男に周りの者が
「どんな夢を見たんだ?」とせっついて、
嫁、友達、大家、奉行と順々に喧嘩になる噺。
緑君さんのはこれまで聴いた誰よりもひとつひとつの喧嘩のボリュームが
大きくて聴き応え十分。
非常に楽しかった。
「死神」はネタ下ろし。
ゆったりとしたテンポで、死神が不気味だった。
サゲは、先日鈴本で聴いた菊之丞さんのは、
いじわるな死神、
緑君さんのは、あくまでも主人公の自業自得。
この噺は噺自体にもとても魅力があるので、
緑君さんのも他の噺家さんのもいろいろ聴きたい。
そして、最後が凄い。
この体力に恐れ入る。
聴く方も体力勝負だと気を引き締めて聴いた。
「文七元結 上」だけを比べると、
一蔵さんのは、ダメな父親・長兵衛が娘をかたにお金を借りる場面に比重が置かれ、
緑君さんのは、長兵衛が借りた金を、困っている文七に渡す場面に比重が置かれていた。
なるほどな、と思う。
個人的にはどちらにも長短があるように思え、
つくづく難しい噺なんだなと。
落語聴いたなぁと思える濃い会でした。
大変満足して帰宅。
これからも緑君さんに期待している。
そんな緑君さんが12月1日〜6日まで
名古屋の大須演芸場に出演とのこと。
あんな良きところで聴けるとは、
近くの人が羨ましい限り…。
余談
11/20に放送した「スクール革命」に緑君さん
ちょこっと出てて、「初天神」演ってましたね。
まだ彼の「初天神」聴いたことないので
(関係ないけど、この番組で、鈴本の三人衆を聴いた時に二つ前の席にいた方、
そうかなとは思ってたけど、
落語評論家&ヘビメタ雑誌編集長の
広瀬和生氏だと判明(笑))
(LINEBLOGで書いていた過去記事はこちら(LINEスタンプの宣伝記事もあるのでそれは飛ばして下さいね)
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