「柳家小太郎勉強会とうとう独り」@落語協会2階 10
11月12日。落語協会の2階に来るのも今回で10回目。
今のところ、ここに来るのは、
今回の小太郎さん、あち小んぶさん、そして花いちさんの勉強会の時くらい。
ここは落語協会の2階だし、八代目桂文楽師の自宅だったとこだし、
一間の和室だし、演者との距離が近いので、
なかなか敷居が高い気がしてたのだけど、
「この人なら間違いなく良い心持ちになる」という具合に相性が良い人だと
最高に楽しい空間になる。
(ただし、飲食禁止みたいなので要注意(靴も脱ぎます))
番組は、
新聞記事
→小太郎さんで聴くのは初。
最初に隠居が落し話をするのだけど、そのオチを言う時、言った後の隠居がすこぶる楽しい。小太郎さん特有のジェスチャーがまさにくすぐってくる。
自分で言って自分でウケる隠居の様にもつられて笑っちゃう。
火事息子
→人情噺。笑わす場面、ぐっと迫ってくる場面、このギャップが醍醐味だし、小太郎さんの色がある。この先どんどん味が滲み出て来るのが目に浮かぶ。
高所恐怖症の番頭のはしごの上での様子が笑えるし、
夫婦の佇まいが、映画「東京家族」「家族はつらいよ」の橋爪&吉行のようだった。
休憩
愛宕山
→先の二席で相当エネルギーを消耗しているはずなのに三席目がこれ(笑)
それほど年齢が違わないのに羨ましい体力。(30代と40代の違いか…)
この噺は連続テレビ小説の「ちりとてちん」で有名だと思う。
(東京版は上方版ほど賑々しくはないが)
金持ちが幇間やら芸者を大勢引き連れて愛宕山に遊びにいく噺で、
主人公は落語ではおなじみの幇間の一八。
口ばっかりでだらしが無い一八だが、金のためとなったら凄い力を発揮する噺で
たいへんいユカイ。
一八が傘で山を下り、竹をしならせて戻って来る場面が圧巻だ。
「火事息子」での番頭の動きといい、この一八といい、
以前の「二階ぞめき」の喧嘩の場面といい、
小太郎さんの身体能力の高さを証明する座布団上での動きも見所のひとつだ。
(LINEBLOGで書いていた過去記事はこちら)
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