「本日ハ「古典」ナリ 第十二夜」@落語協会2階 18

3月に行ったラストの会は、

3月29日、柳家花いちさんの古典の会。


古典の会と言っても、決して硬い雰囲気ではなく、

彼の人柄同様、柔らかい空気漂う会。


花いちさんは、

割とストイックに新作を創って演ってる印象が強いけれど、

古典にも意欲的な二刀流の人である。


番組は、


OPトーク


「壺算」


休憩


「茶の湯」


オープニングでは、

数年前に作ったという「フリップギャグ」を披露(笑)

色んな苦難を、偉人の名言で切り抜ける

というもの。

そこに生じるズレが絶妙の面白さ。


で、

「数年前って、もう噺家になってるのに…」とか、

「古典の会でこれやりますか…」とか思うと、

さらに面白い(笑)


「壺算」は、カリーズ寄席で一度聴いてたけど、

前回よりくすぐりがパワーアップしていた。

相変わらず、

徐々にパニック状態になっていく店主が面白いし、

この噺は彼の古典の中でも

上位のハマり具合だと思う。

そろばんを美顔ローラーに見立てるのは、

おそらく花いちさんしかいないのでは(笑)


「茶の湯」は、花いちさんでは初めて聴く

(違ったかな…)。


茶道具が残された家(庵?)に

越してきた隠居さんが

知ったかぶり全開で珍妙な茶会を開く。

それが近所中を巻き込む騒動になるのだが…。


という噺。


「日本の話芸」で瀧川鯉昇師のを聴いたばかりだったので、

違いも楽しみながら聴いた。


風景の描写の巧さでは敵わないけど、

小僧と隠居さんのキャラの立ち方、

やりとりの滑稽さは負けず劣らず。


と言ったら、花いちさんはきっと、

「やめてくださいっ!」と恐縮するだろう(笑)


あるいは、「もっと褒めて!」と言うのかな(笑)






・余談・

花いちさんのトークで印象に残ったもの。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

<1>

花いちさん、

兄弟子にあたる台所おさん師を、

エレファントカシマシのボーカル宮本氏と

話し方が似ていると言っていた。


なるほど。

一時期エレカシにハマっていた僕が

おさん師の落語が好きなわけだ(笑)


<2>

別の兄弟子に、花いち落語は「B級映画のようだ」と評されたらしい(笑)


なるほど。

一時期香港映画にハマりまくった僕が

花いち落語にハマるわけだ(笑)


そしてB級映画というのは、

「エンターテインメントの真髄」と

同義であると思っている。





短い時間でエンタメ感満点。

たいへん楽しみました。

花いちさんと関係者各位の皆さんに感謝!



次回、「本日ハ「古典」ナリ 第十三夜」は、

今月の30日(火)18:30〜(落語協会2階)

落語と

連日、寄席、落語会、ホール落語に出かけて行きたいです。 その記録です。